30代中盤からITを学ぶ意味はあるのか?

IT learning IT

——遅咲きでも「デジタルの言語」を身につけるという挑戦

気がつけば30代も中盤。ふと立ち止まって、自分のキャリアを見つめ直したとき、頭に浮かんだのはたった一言でした。

「あれ、俺ってもう頭打ちじゃない?」

その瞬間、心の奥で小さなスイッチが入った気がしました。

■ ITを学び始めた理由

私の仕事は自動車メーカーの購買。いわゆる“現場サイド”の人間です。ITとはまるで違う世界で、コードなんて書いたこともない。

それでも学ぼうと決めたのは、「年収と未来の限界」が見えてしまったからです。

MBAで出会った友人の中に、データアナリストとして働く人がいました。彼は週に一度しか出社せず、銀行のビッグデータを扱いながら、世界のどこでも働ける自由を手にしていた。

「この人、なんでこんなに自由なんだ?」

そう思った瞬間、自分のキャリアの“天井”が透けて見えました。組織に依存しないスキル、時代に求められる武器。それが「IT」だったのです。

■ MBAで気づいた「ITって意外と近い」

MBAでデータ分析の授業を受けたとき、驚きました。

「え、これってプログラミングってほどでもないじゃん?」

グラフを作って、数字を分析して、そこから仮説を立てていく。やっていることは、普段の業務とあまり変わらない。違うのは「扱えるデータ量」と「スピード」だけでした。

Pythonを使えば、自分の頭では到底処理できない量の情報を、一瞬で整理して“意思決定”につなげられる。

「これは俺のキャリアを拡張できるツールだ」と確信しました。

■ デジタルノマドへの憧れ

正直、もう一つ理由があります。それは——自由への憧れ

駐在員として中国で働きながら、ふとカフェでPCを開いて働く人を見かけるたびに思うのです。

「会社に縛られずに稼げるって、どんな気分なんだろう。」

SNSを開けば、ノートPCひとつで世界を飛び回る人たちがいる。クラウドワークスを覗けば、Pythonやデータ分析の案件が高単価でずらりと並ぶ。

「本気でやれば俺にもできるんじゃない?」——それが、私がITを学び始めた“現実的な”きっかけでした。

■ 今、学んでいること

  • Python / SQL —— 基礎から。まずは英語教材「Python for Everybody」でコツコツ。
  • AI活用 —— ChatGPTやNotion AIを使いながら、「コードを覚えるより、考え方を覚える」スタイル。
  • 統計・データ分析 —— Excelの延長線上にあるけれど、MBAでの分析スキルと直結している。

学ぶ時間は主に夜。仕事、MBA、語学、そして猫の風太との時間の合間に、コーヒーを片手に少しずつコードを書き続けています。寝不足でも不思議と辛くない。それは、「未来を変える感覚」があるからです。

■ ゴール設定:短期・中期・長期で考える

  • 短期ゴール: ITの共通言語を理解し、「SQL?API?JSON?」と聞いてもビビらない自分に。
  • 中期ゴール: データ分析で副業報酬を得る。スキルをお金に変える感覚を実感する。
  • 長期ゴール: 60歳を過ぎてもMacBookを開いて働ける人間でありたい。

■ 「全員がITを学ぶべきか?」への答え

私は迷わず“YES”と言います。なぜなら、ITは今や現代の共通言語だから。

英語を話せないと世界の半分と会話ができないように、ITを理解しないと、現代社会の仕組みそのものが見えません。

「英語できるんだ、すごいね」——「SQL触れるんだ、すごいね」という会話が、すぐそこまで来ています。

■ 「30代からでは遅いのでは?」という声に

よく聞きます。でも、私は年齢は関係ないと思っています。

プログラミングは「思考の言語」。文法(構文)を覚えて、単語(コード)を並べて、意味(ロジック)を作る。むしろ語学に強い人ほどハマる世界です。

転職を目指すなら覚悟は必要。でも、30代だからこそ“本質を理解して学べる”という強みもある。この年齢で学ぶことは、若手とは違う「戦略的な学び」になります。

■ 30代から学ぶ最大のメリット

それは、経験 × IT = 独自の価値を作れること。

20代のエンジニアには、業界構造も人の癖も見えない。でも30代の我々は、現場のリアルを知っている。そこにデータの力を掛け合わせれば、誰にも真似できない“戦略的なプレイヤー”になれる。

たとえば私は製造業と購買の経験がある。その経験にITを融合させれば、サプライチェーン全体をデータで最適化する——そんな構想も現実的に描ける。

ITは、自分の過去を「武器」に変える装置なのです。

■ 結局、学ばない理由がない

ITはもう、社会の“文法”。知らないままでいることの方が、よっぽどリスクです。

もちろんAIの進化で一部のスキルは不要になるでしょう。でも、それは「AIを使う人」と「AIに使われる人」に分かれるだけ。だったら、前者を目指すしかない。

私は自分がその実験台になります。30代からITを学んだ人間が、どこまでキャリアと人生を変えられるのか。そのリアルを、これから発信していきます。

■ 最後に——もし高校生に戻れるなら

もし18歳の自分に戻れるなら、情報系の大学でAIと英語を学び、海外大学院に進んでいただろう。そうすれば、もっと自由で、もっと豊かな人生を送っていたかもしれません。

でも、過去は変えられない。だから今、その後悔をエネルギーに変えて学び続けています。

30代でも、遅くない。むしろ「今」しかない。いつだって、学び続ける人間こそが時代に置いていかれない。私はそれを、この手で証明してみせたいと思います。

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