MBA塾は本当に必要?
もしあなたがMBAに行きたいと思い始めた時、最初にするのはなんでしょうか?右も左もわからないので「MBAのための塾」を探し始めるかもしれません。もしくは最初は一人で準備を始めてみても、合格できるか不安になり、「塾に行った方が良いのではないか」と思い始めるかもしれません。
はっきり言いますが、あくまで私の一意見です。MBA塾は全く必要ありません。そんな塾に行くよりも、MBAランキングを眺めて興味のある大学について調べまくり、キャンパスビジットをするために渡航した方がよっぽど良いと思います。
実際、私もとあるオンラインのMBA塾に行きましたが、全くと言って良いほど価値がありませんでした。金ドブだったと言って良いでしょう。(30万円くらいだったと思いますが、3年経った今でもマジで返金してほしい)
■ 個人的体験
私がMBAに通おうと思ったのは2022年の冬頃でした。YouTubeでとあるMBA塾の塾長的な人が「MBA行かなくてどうするの? 日本はこれから外資に飲み込まれ続けていく。これからは日本人も日本だけではなく、海外で働ける人間にならなければならない」と繰り返していました。これに感銘を受け、過去からの留学の夢がどんどん膨れ上がっていきました。(そういう意味では、MBA塾の最初のモチベーションアップには確かに効果がありました。)
そしてMBA受験を決意し、ネットで調べてみたところ、大体の人がMBAのために何かしらの塾に通っているらしいと知り、まずは先述の塾に無料相談のメールを送りました。しかし、返ってきた内容は「皆さん同じような悩みを抱えています。ぜひ本番の相談で深掘りしましょう!」という意味のない返信と、ワードの申込書。その中にはなぜか実家の住所や親の名前までを求められ、明らかに怪しかったので辞めました。YouTubeで話していた人自体はめちゃくちゃ優秀で、主張も筋が通っていたので、正直もったいないなと思いました。
それでも新たな塾を探そうと思い、ある個人チューターに辿り着きました。MBA塾の経験も豊富そうで、無料体験の面談時には物腰も柔らかく、とりあえず申し込みました。
■ 実際のやりとり
早速MBA受験の準備に取り掛かることにしました。最初に自己分析シートが送られてきて、「自己分析をしてください」と言われ、シートに沿って色々考えてみて提出。しかし、返ってきたのは「これはあなたの強みですね」といった意味のないメモ付きの返答だけ。期待していたような、志望動機エッセイに繋がる深掘りは一切ありませんでした。
次に志望校を聞かれたので(学費的にシンガポールしか選択肢が無かったため)、「シンガポールのNTUとNUS」と答えると、そのままこの2校のエッセイ作成に進みました。結果――これが本当にクソオブクソ。クオリティとして、しょぼいにも程がありました。日本語で台本を書いてチェックしてもらいましたが、本当にしょぼい回答しか返ってきませんでした。
その後、数往復で内容が確定し、英語の論文に移りましたが、あとは「the」や「a」などどうでもいいことを直すだけ。しかも、そのチューターは英語が全くうまくありませんでした。
正直、MBA塾というのはこのエッセイをとことん突き詰めるのが本来の価値のはずですが、はっきり言います――GPTの方が百倍有能です。マジで付加価値ゼロでした。
■ 面接練習
アプライ後に面接が決まると、模擬面接をすることに。過去にどこかのMBAでAdmissionをしていた外国人との模擬面接でしたが、あっさり終わって、フィードバックも非常にあっさり。確かに英語で面接する機会は滅多にないので有用ではありましたが、ネットで模擬面接のアルバイトをしている外国人を探した方が、安上がりで何度でも練習できます。
そして数日後、本番面接をし、合格。――この塾がなくても絶対に合格していたと心の底から思います。
■ GMAT/IELTSについて
GMAT/IELTSは完全独学です。やったことはどちらも公式オフィシャルブックを延々と解くだけ。それ以外は一切使っていません。3ヶ月ほどみっちり勉強し、どちらも一発で目標点を越えることができました。
GMAT
私の場合、3ヶ月の勉強後の初回受験で、Tier1以外なら十分アプライできるスコアを取りました。正直、マジで難しかったです。最初は絶対に無理だと思いました。公式サイトで模試(Prep)を3回受けられるのですが、最初は400点台、一番良くて600ギリギリ。「これ700点取る人、頭どうなってんの?」と絶望しましたが、結局やるしかない。公式問題集と公式サイトの練習パックを買ってひたすらやる――これで十分です。どちらも高いですが、これに関しては必要経費です。
IELTS
とにかく英語力を総動員する。Readingは読みまくり、Listeningは聞きまくり、Writingは書きまくる。英語力は一朝一夕で身につきません。基礎が足りないなら高校の英語をやり直した方が早い。その上で公式問題集を解きまくるのが最短です。IELTS対策なんてものはありません。ただただ英語力を上げること。今はDuolingoなどAIを使って格安で学べるものがたくさんあります。
■ 本来望ましい姿
原則:ChatGPTを活用し、自力で合格
補助:スポットで面接/アドバイザーを利用
結局、私は中国への駐在が決まり、当時合格したNTUには行かず、2年後に香港のHKUSTのMBAを受験しました。この時はMBA塾には行かず、GPTをフル活用。エッセイでは論理的な修正を何度でもしてくれるし、音声モードでは面接練習も何度でもできる。普通にレベルが高いです。わずか1ヶ月ほどの準備であっさり合格。――あの30万円はなんだったんだ。
■ 最後に
MBAとは、本当に優秀な人が高い志を持って集まり、英語で議論する場です。必要なのは「地頭」「英語力」、そして確固たるビジョンです。これらをMBA塾に任せることはできません。日頃から英語の勉強、あらゆる分野の学習、そして自分が何をしたいかを常に考える――その日々の姿勢こそが最も大事なのです。
とはいえ、MBAを目指し始めた頃は右も左もわからず、誰かに最初の指針をもらった方が安心するということもあるでしょう。エッセイを単発で確認してもらい、フィードバックを受ける。英語面接の場慣れ練習をスポットで行う。こうした部分的な支援は意味があります。
ただし最も大事なのは、アドバイザー自身がトップMBA出身で、自分が目指したいキャリアを実現している人物かどうかです。
もしどうしてもアドバイザーに相談したい場合、私でもスポットサービスを提供しています。ぜひ以下までご連絡ください。

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