MBA体験記 / 海外MBA / 社会人学び直し / 香港パートタイムMBA
私は現在香港科技大学(HKUST)のパートタイムMBA(Biweekly)に通っています(2025年9月開始)。
本記事では、なぜMBAを目指したのか、シンガポールNTU MBA合格→広州駐在→HKUST再受験→合格までのプロセス、プログラムの実態、そして向いている人/向かない人を、できるだけ具体的にまとめました。
「海外で学び、キャリアの射程を世界に広げたい」方の参考になれば嬉しいです。
なぜMBAを目指したのか
このブログの世界人計画というメインテーマの通り、私はずっと海外で働きたいと考えてきました。海外で職を得るには、海外大学の学位が有効だろう──そう信じたのが出発点です。
その中でMBAを選んだ理由は、そもそも学士号が文学であり専門性が薄く、社会人経験を評価してくれるMBAに的を絞りました(実際は学位だけで海外就職の道が開けるほど簡単ではないことは理解していますので、MBA開始後の生活は今後身をもって記録していきたいと思います)。
最初の受験:NTU(シンガポール)オファーと辞退の理由
最初にMBAを志したのは約3年前の31歳の頃でした。その時にはフルタイムMBAを目指し、資金などの問題から南洋理工大学(NTU)MBAを受験し、幸いオファーをいただきました。しかし直後に会社から中国・広州駐在の打診。私はサラリーマン生活開始以来ずっと駐在経験を望んでいたこと、そして当時は学費資金が十分でなかったことから駐在を選択しました。
いま振り返ると、若い時分にNTUへ行く選択肢も魅力的でしたが、広州での濃い経験と資金準備のおかげで、今は余裕を持って学びに向き合えています。NTUからは奨学金(S$10,000)もいただきましたが、最終的に辞退。ただしその後も「海外MBAに必ず行く」という意思は維持しました。
広州駐在 → MBA再挑戦のトリガー
広州での生活は刺激的でした。初めての海外生活、好待遇、快適な住環境──何も不満はないはずでしたが、やがて日常に飽和が生まれました。
会食・ナイトライフ・週末ゴルフという“駐在黄金パターン”。楽しい、でも「このままでいいのか?」という問いが消えず、学び直しの欲求が再燃します。
広州から香港は高速鉄道で約1時間半。広州・香港・マカオを含む大湾区は経済文化の結節点です。調べるとBiweekly(隔週通学)が可能なHKUSTのパートタイムMBAを発見。説明会→出願→合格まで一気に進みました。
HKUST MBAの概要(Part-time / Biweekly)
- 学校:Hong Kong University of Science and Technology(HKUST)
- 住所:
- 通学:Biweekly(隔週・2年制)。キャンパスは中心部から距離あり(広州からの往来は正直ラクではない)。
- 構成:私のクラス感覚では、おおむね中国本土出身が多数、香港人が続き、外国人は少数(例:台湾/韓国/日本=私)。Weeklyは香港人比率がより高い印象。Full-timeは構成が別。
- 授業料:49万HKD(約1,000万円)
- 奨学金:私の場合唯一の日本人かつ、日産自動車というグローバルに認知がある企業でかつ駐在しているなどの点から7万HKD(約140万円)の奨学金を付与いただきました。
英語力・スコアの目安:
私の指標は IELTS 7.5、GMAT 690。ただし合否は総合評価。クラスの英語レベルは非常に高く、入学後も学び続ける前提で臨むのが現実的です。
クラスの実際とコミュニケーションの言語
授業とディスカッションは英語ですが、クラス外ではマンダリンがベースになる場面が多いです。イベント(バーベキューや市街での懇親など)も豊富で、マンダリンができると関係構築は有利。できなくても大半のクラスメイトは英語で配慮してくれます。
なお、遠方から通うケースはレア。韓国から通う同級生はAdmissionsに止められつつも、家族の事情(配偶者が香港の大学教員)で最終的に入学という例も。
HKUSTパートタイムMBAが「向いている人/向かない人」
- 向いている:中国・香港圏に拠点がある/マンダリンに抵抗がない/香港という都市に学ぶ理由が明確/隔週通学の負荷を現実的に回せる
- 向いていない:英語のみで完結したい/通学の距離と時間に耐えにくい/授業外のネットワーキングを重視しない
たまに、英語運用に自信が薄くグループワークで中国語に寄せがちなメンバーもいます。多様性の現実として受け止め、主体的に英語で議論をリードする姿勢が大切です。
他の選択肢との比較と最終判断
日本から現実的に通えるパートタイムMBAは限られます。中国本土の有名校も候補でしたが、完全週末型が少なく、私は多様性とアクセシビリティのバランスでHKUSTに決めました。
香港大学のパートタイムはGBAモード(深圳キャンパス)で、体感では中国本土比率が極めて高く、出願時のコミュニケーションからも自分との相性が合わないと判断しました。
まとめ:社会人が香港MBAを選ぶ意味
- 大湾区という市場に接続できるリアル
- Biweeklyでキャリアを止めずに学べる現実解
- 言語・文化の多様性を現場で体験できる価値
学歴で人生が魔法のように変わるわけではありません。ただ、視界は確実に広がります。私は「凡人が世界で働く」というテーマのもと、学び直しのプロセスを正直に発信していきます。

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